以下に2021年時点でのゲームのUIデザインにおけるチェック項目をまとめておく。
これらの項目を実践することで、UIをより良く改善し、ゲーム体験向上の足がかりとなることを目的とする。
| 項目 | 説明 |
| ビジュアルデザイン | UI要素が見やすく、直感的に理解できるデザインか。NoN-Diegeticな外観か。 |
| 配色 | 配色ルールに沿っているか。例外的な色や変数化されていない色はないか。 |
| フォントサイズ・種類 | 可読性は充分か。逆に読ませる必要がないテキストは飾りとして機能しているか。 |
| アイコン・シンボル | 機能を正確に伝える形状をしているか。ディテールはマスターのルールに従った形状か。 |
| ボタン・インタラクション | インタラクションが明確かつ自然であるか。 |
| レイアウト・整列 | UI要素が適切なグループ内に配置され、整列されているか。優先順位は視線の流れに沿って並んでいるか。 |
| 一貫性 | 統一されており、一貫性があるか。デザインスペックに従っているか。 |
| レスポンシブデザイン | 画面サイズや解像度の変化にに対応し、異なる画面でも問題なく操作できるか。 |
| ユーザーフィードバック | ユーザーの操作に対して、適切なフィードバックが提供されているか。 |
| エラー処理・通知 | エラーや問題が発生した際に、ユーザーに適切な通知が表示されるか。 |
| 説明・チュートリアル | 新しい機能や操作方法をユーザーに適切に説明するチュートリアルやヘルプが用意されているか。 |
| テキスト・ローカリゼーション | 複数の言語に対応している場合、テキストやインターフェイスが文字薄の変化や左右の逆転に対応しているか。 |
| パフォーマンス | 表示から操作、インタラクションの発生までハードに負荷をかけることなくスムーズに動作するか。また負荷の調整が可能か。 |
ゲームのUIデザインは、プレイヤーとゲームの円滑なインタラクションに重要であり、優れたUIは操作や情報の理解を容易にし、没入感を高める。
一方、悪いUIはゲーム体験を損ない、プレイヤーの興味を失わせる原因となる。
ただし、UIだけでゲームを面白くはできず、目的によってはUIが不要であったり、逆に邪魔になる場合もある。
デザインにおいて、あえて作らないことを手抜きとせず、ポジティブにとらえたい。実際は作らないことで伝達するための工数は増えるが、ポップアップひとつで終わらせるより効果的な場合もある。
UI以外の伝達手段も検討し、状況に応じて適切な方法を選択することが重要となる。